Ph.D.取得者の後日談

Ph.D.取得者のその後をてきとうに

何かに熱中する方法

これまでの人生を振り返ると

頭の良さといった能力よりも

何かに熱中できる能力を有する人間が

やっぱりレベルアップしていく世界だと感じる.

 

そもそも

熱中するためには

根元として自分から生じる純な欲求が必須である.

純な欲求とは自己完結する欲求であり,

他社からの称賛や介入を必要としない欲求である.

例えば知的好奇心など

自分から発せられて自分の行動によって満たされるものである.

 

熱中するということは

心頭滅却すれば火もまた涼しの如く

純な欲求以外の情報を遮断し,

それのみに集中することができる

能力ではないかと思う.

 

心身ともに問題なくとも

上記の能力を有することができなければ

熱中は難しく,

逆に心身薄弱だとしても

上記の能力を有することができれば

熱中は容易となる.

 

研究界隈では多分に

熱中する能力が高いもののみが

生き残るとともに

その度合いが高いものが

ランクアップしていると感じる.

 

 

ちなみに自分は熱中という観点では

皆無であると思われる.

 

そこには

自分の中で欲求を抑えるという

自制のちからが過剰かつ無意識に働いているためである.

 

自分にも知的好奇心といった欲求は存在する.

しかしながら無意識な自制によって阻害される.

 

これは

自分の成長過程における

様々な欲求を内外から制限したためではないかと思う.

 

基本的に欲求の阻害は

外部起因が主である.

 

ゲームをしたいということも

学校の成績といった外部要因によって阻害される.

 

通常であれば自制の範囲も制限できたのかもしれないが

自分は過剰に外部からの影響を受けてしまったと感じる.

 

それゆえに常に行動の動機が

外部から与えられるものとなっていると思われる.

 

例えば何かしらの勉強をするにあたっても

会社の中で優位に立つためであったり

周りから称賛されたいためであったり

自己完結できない欲求が行動の動機になってしまっている.

 

しかしながら

純な欲求ではないため

実際の行動にうつるまでのハードルが高い.

その間は行動せずとも自制が常にされている状態であり

うつ状態を観察するマウス実験と同様なことを

自分自身に与えている.

 

その結果として

あらゆる行動へのハードルが高くなり

純な欲求に対しても行動ができなくなる.

 

これは

自分の中に深く根差した病魔であり

改善に向けては

現在の自分の欲求が稚拙なものであっても

自己完結するために追求することである.

 

長い年月がかかるかもしれないが

早いうちに行わねば今後の人生が悲惨なものとなる.